オーストラリア政府、コアラの保護と生息数回復に向け約40億円を支出
CNNによると、 オーストラリア政府が向こう4年間で過去最高額となる5000万豪ドル(約40億円)を支出し、コアラの保護と生息数の回復に取り組む方針を示しました。オーストラリア首相であるモリソン氏は声明で「コアラはオーストラリアで最も愛され、かつ最高の認知度を誇る象徴の一つ。国内はもとより、世界各地においてもそのような存在だ。だから我々は全力を挙げてその保護に取り組む。来るべき次世代のために」と述べています。今回の資金は<コアラの生息地の回復><個体群に関する理解の向上><コアラの治療や世話のための技術を習得する支援><コアラの医療効果に対する研究の強化>などに使用されるとのこと。
2021年9月には、オーストラリアは3年間でコアラ全体の3分の1を失ったと警鐘を鳴らす発表がありました。
参照: CNN
山火事や干ばつなど自然災害によるものから、森林伐採が主な原因と述べています。豪コアラ基金によると、2018年には80,000匹以上生息していたのが、2021年には58,000匹未満に。ここ3年で2万匹以上が減少していることになります。「劇的なスピードで衰退しています。」とオーストラリアコアラ財団のデボラ・タバート会長は語っています。調査では、5,000匹を超えると推定された地域は1つだけであり、一部の地域では5匹~10匹のみの生息と推定されました。タバート氏は、「今や行動が不可欠だと思う。この終わりのない枯渇と破壊の物語のように聞こえるかもしれないが、これらの数字は正しい。おそらくもっと悪い」とロイターに述べています。オーストラリア政府がコアラ保護に向け大きな決定を下したことは喜ばしいですが、過去(2013年〜2014年)には、ビクトリア州でコアラが増えすぎてしまいユーカリ(=コアラのエサ)不足を防ぐために約700頭が極秘で殺処分されています。
一部の州での出来事ではありますが増えすぎたら処分、減りすぎたら支出という行動に少し違和感を感じてしまいます。。動物も人間と同じ”生き物”ですから、今後も動物の生きる権利が守られることを願っています*
海外・日本国内問わずあらゆる場所へ放浪癖あり。スナフキンが憧れの人です。旅先でのグルメや寺院巡り大好きです。鉱物はガレット、クイニーアマン、塩キャラメル。