猫達の井炉端会議
今日2月22日が猫の日である事を先程知って、思い出した。
もう数年前にもなるが、ある日の夕方、仕事で江戸川区まで来て、1時間程時間が空いたので車の中で少し休む事にした。
通りかかった江戸川沿いの擁壁がある小道に、ちょうど車が止められるスペースがあった。
右側は古い民家が並んでいたが、寝不足だった事もあり、ここで止めて少しだけ寝ようと目を閉じた。
小一時間位寝ていただろうか。人の話し声が聞こえて来て目が覚めた。
「晩ごはん何にしようかしら。」
「洗濯物が乾かなくて困るわ。」
確かにそのような会話であった。目が覚めた私は民家の向かいに止めて寝てしまったので、すぐさま移動をしようと思い、倒していた運転席のシートを上げ、発進の準備をした。
そして右の民家の方に目をやると、辺りには全く人影がなかった。
「もしかして、あの会話は夢だったのかな?」
そう思い、ふと運転席の斜め後ろ辺りを見下ろすと・・・
そこには5、6匹の野良猫達が集まってこちらの方を眺めていた。まるで井炉端会議をしているかのようだった。