デマを流す事によってどのような事が起こるのか。
デマや情報操作、嘘を吹き込んだりして多くの人を混乱させる行為にはどのようなリスクがあるのでしょうか。
※デマとはドイツ語のDemagogie(デマゴギー)の略であり、下記のような意味となります。
デジタル大辞泉 小学館
デマ
《「デマゴギー」の略》1 政治的な目的で、意図的に流す扇動的かつ虚偽の情報。
2 事実に反するうわさ。流言飛語。「人を中傷するデマを飛ばす」
デマに騙された方のリスク
道を教わったある人がその通りに歩いて行くと途中に落とし穴があり落ちてしまった。あるはずのマンホールのふたがなくて頭から真っ逆さまに落ち、下水道の中を歩いていくはめになってしまった。このような事に例えられます。
デマによって騙された人は、混乱して迷妄に陥ります。そして自分が苦しむだけではなく、他の人との争い事や紛争等の事件を起こす事になったりします。正に生き地獄ですね。そうして不幸な心や争い事などで、長い間苦しんで行く事になります。
お釈迦様は、貪、憤、癡の三大煩悩、執着があると成仏は出来ないという教えを度々説かれています。
迷妄というのはこの三大煩悩のうちの癡にあたりますね。
※癡(迷妄、妄執)
また、六大煩悩というものもあり、三大煩悩の貪、憤、癡に、慢、疑、悪見の三つが加わります。この悪見という執着にもつながっていきます。
※悪見(物事に対して間違った見方をする事。)
このような理由から、多くの人が不幸に陥れられていくのです。
デマを流した方のリスク
お釈迦様の教えには不妄語というものがあります。嘘を言ってはならないという意味ですね。良いものを悪い、悪いものを良いと全く逆の嘘を言うのはとても罪が重いそうです。
その嘘が、時に雪だるま式で大きくなっていき、多くの人を苦しめたり、争わせたりする事になり、大変な損害を与えてしまう事になります。その結果、騙した側の人間は、それ以上の大きな責任を取る事になります。
最後に
前述したように、デマは様々な事件の原因を作っていきます。多くの人達は、いざ紛争、戦争等に巻き込まれた場合に果たしてどう思うのでしょうか。
デマを流す理由としてはお金(犯罪報酬)や愉快犯である事が多いようです。
デマ流しとは多くの不成仏の原因を作っているようなものです。デマに騙されないように、また自らデマを流すのは絶対にやめましょう。