スイス・新型コロナ対策を解除
スイスは17日に新型コロナ対策としてのマスク着用、COVIDO証明書の提示義務、イベントや集まりの人数制限を解除した。
17日からレストランやバー、スポーツ施設、劇場、コンサートホールなど屋内施設に入るために「COVID証明書」を示す必要がなくなった。同証明書は▽ワクチン接種済み▽感染・回復済み▽検査で陰性だった人に発行されてきた。国外に旅行するスイス居住者向けに、欧州連合(EU)で通用するCOVID証明書を引き続き発行する。 私的な集まりの人数制限や、大規模イベントの許可制も撤廃された。 マスク着用は学校や小売店、コンサートホール、職場で義務でなくなった。ただし公共交通機関と医療機関では3月末まで義務づけられる。また検査で陽性判定を受けた人に課せられる5日間の隔離義務も3月末まで残る。連邦政府はこれら2つの義務を維持する理由について、高齢者など重症化しやすい人々を守ることが狙いだと説明した。ただし感染状況がさらに改善すれば、3月末よりも早く解除される可能性がある。 スイス政府は2020年3月16日以降、感染症法第7条の「非常事態」を宣言し、同6月19日から同6条の「特別事態」を適用して、連邦政府が感染対策を主導してきた。これを3月末をもって解除し、4月1日以降は再び各州政府が感染対策に責任を持つ。学識者から成る政府の科学タスクフォースも同日解散する。 入国者に課されていた陰性証明やワクチン接種、入国フォームなどは2月17日から不要になる。ただし移民局が決める「高リスク国」からの入国は引き続き制限される。
転載: SWI swissinfo.ch