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バイデン大統領の支持率低下とIS最高指導者急襲の報道

最新の米世論調査で、バイデン大統領の支持率が41%と就任後最低になった事が公表された。その翌日2月4日に米政府は、米軍の特殊部隊がシリア北西部で展開した軍事作戦によって、過激派組織「イスラム国(IS)」のアブイブラヒム・ハシミ最高指導者が死亡したと発表した。バイデン大統領は「世界に対する大きなテロの行為を排除することに成功した」と語った。

2月3日 ロイター

ロイター/イプソスによる最新の米世論調査で、バイデン大統領の支持率が41%と就任後最低になった。不支持は56%。11月8日の中間選挙で民主党が議会のコントロールを失うリスクが高まる危険な兆候と言える。
調査実施は2─3日。前週調査では支持が45%、不支持が50%だった。
今回の回答で最大の懸念事項として最も多く挙げられたのは経済と公衆衛生で、米国が間違った方向に向かっているとの回答も全体の6割になった。新型コロナ流行や、コロナ禍の経済への打撃に米国民が一段とうんざりしているためとみられる。
バイデン氏は就任してまもないころは支持率が50%を超えていたが、全米的なコロナ死者急増と米軍のアフガニスタン撤退策の失敗で昨年8月半ばごろから目に見えて支持が低下し始めた。
それでも、トランプ前大統領が就任1年目の17年12月に記録した33%はまだ上回っている。
調査は全米の成人1005人が対象で、このうち民主党員は443人、共和党員は377人。

参照: バイデン米大統領、支持率41%と最低更新=ロイター/イプソス調査

2月4日 ロイター

米政府は3日、米特殊部隊がシリア北部で作戦を行い、過激派「イスラム国(IS)の最高指導者が死亡したと、発表した。自ら爆発物を起動させ、家族を道ずれにしたという。死亡したアブイブラヒム٠ハシミ最高指導者は、IS創設者のアブ٠バクル|バグダディ容疑者が、2019年に死亡して以来、同組織を率いてきた。バグダディ容疑者も米軍の襲撃を受けて自爆した。救急隊員によると、現場から女性や子供を含む少なくとも13人の遺体を発見。現場はトルコ国境に近いアトメにある住宅だという。「昨晩、米軍は私の命令によって軍事作戦を実行し、世界に対する大きなテロの脅威を排除することに成功した」バイデン大統領は声明で、「ハシミ最高指導者は戦場から取り除かれた」と述べた。また作戦に参加した米兵は全員無事帰還したという。「いくつもの村が丸ごとうしなわれた大量虐殺や、大勢の女性や少女が奴隷として売られたこと、戦争の武器として、レイプが使われたことなど、数々の心が痛む話を私たちは忘れない。勇気あるわが軍のおかげで、この恐ろしいテロ指導者はもういないのだ」米政府高官はロイターの取材に対し、ハシミ指導者は米軍の作戦開始と同時に爆弾を起動させ、女性や子供など自分の家族を道ずれに死亡したと述べた。住民によると作戦は真夜中に始まり、ヘリコプターや激しい銃撃音、爆発音が聞こえたという。「外に出ると頭上に航空機が飛んでいるのが見えた。その10分後『降伏しろ、家は包囲された』という声が聞こえた」創設者のバグダディ容疑者は、ISを率いてシリアとイラクの広範囲にわたる地域を占領。カリフ制国家を自称して、最盛期には数百万人の人々を支配した。ISは支配地から敗走したが、最近になってイラクやシリアで襲撃事件を起こすなど活動を再び活発化させている。シリア北西部は、アサド政権に依然として抵抗を続ける一反勢力最後の主要な拠点で、アルカイダとつながりがある複数の過激派組織も活動している。

引用: ロイター ビデオ 米軍急襲でIS最高指導者死亡、現地住民が緊迫した状況を証言